eineblumeのブログ

日々感じたことを記していきます

自分で必要なことをするためのパソコン知識

コンピューターリテラシーが必要とされる時代になってきたと思いますが、それを身に付けるにはどうすれば良いのでしょうか。どこかに一人で行って仕事や勉強をしている時、パソコンなどが自分が思うように動かなくなったとき、修理に出したり、他の人に聞いたりする前に、まず自分で何をやってみればよいのかということが知りたいのです。できれば書籍の形で書かれたものがあればうれしいです。
Windowsのパソコンは便利になってきていると思います。少なくとも1990年代の中ごろに比べると、マニュアルなどなくてもそこそこ使うことができるようになっていると思います。が、パソコン自体が(OSが?)何をしているのかがどんどん分からなくなってきている感じがして、少し問題が生じるとお手上げのような状態に陥りやすいです。
先に、どんなことで困りそうなのかを挙げることができれば、それに応じて情報を集めればよいとは思いますが、何が起こるか分からないという状況で、必要と思われる最小限のことが載っているような本は無いでしょうか?
と、思っていたのですが、下記の本を知りました。「LaTeX2e美文書作成入門」を書かれた奥村先生の本です。内容を確認したいと思います。

  • title: 基礎からわかる情報リテラシー
  • subtitle: コンピューター・インターネットと付き合う基礎知識
  • version: 改訂第4版
  • author: 奥村 晴彦
  • author: 森本 尚之
  • publisher: 技術評論社
  • year: 2020.11
  • price: 1480円
  • pages: 8,183p
  • size: 23cm
  • isbn: 9784297117108

卒業式

1年間教えてきた学生を送り出しました。私が担当したのは、大学院進学希望者のクラスでした。
大学を卒業してきたはずなのに、相変わらず高校生のように学力テストの成績を上げるのに熱心で、せっかく日本に留学していて、日本語を学ぶための学校に来ているのに、それを犠牲にしてまでも学力試験のための対策をする学生がいました。
どんなことをしているのかと思ってみていると、たいていは微積分や線形代数の計算問題で、それほど高度なことを聞いているのかなあと思ってみていました。また、TOEFLTOEICなどの英語の試験対策を日本語の授業の時にする学生もいました。そんなことをして点数が変わるのかなあ、本当の実力を持っていたら、そんなことをしなくても良さそうなものだがなあと思いました。
そうやって内職をしていた学生は、大学院に合格すると、もうやることがなくなるようでした。今の時代、そんなにのんびりできる分野はないと思うんですがね。自分でやりたいことが無いので何をしていいのか分からない。かといって、自分で勝手にやると無駄なことをすることになるかもしれないので、やらないのか? もし無駄なことをしそうだと心配なら、研究指導を引き受けてくれた先生に、その分野で絶対に読んでおかなければならない書物などを聞いてみればいいと思いますが(そして私は授業中にそのように、何度か助言してきたのですが)、なぜか断固としてやろうとしない人がほとんどでしたね。また、学会の大会や研究会に出てみることを勧めていましたが、「行ってきました」と報告してくれた人は皆無でした。このあたりを意識していた学生は、研究生として、あるいは秋入学の新入生として、早めに進学していったのでしょう。せめて日本語のテキストで自分の研究分野と違うことを知ろうとすれば少しは役立ちそうなものだがなあと思っていましたが、研究分野と関係ないことに興味を向けることができない様子でした。
大学院に進学しようとしている学生に言ったことは2つありました。

  1. 自分の関心の範囲を広げること:自分の研究分野の専門の勉強をすることも重要ですが、研究分野は変わりやすくなっていると思うので、研究分野の広げ方や、新しい研究分野への入り方を経験したり、指導してもらったりしておくと良いと思います。また、大学院の教育制度として、こういう指導をすることが準備されているところを選ぶことが大事だと思います
  2. 自分が本当にやりたいことを探すこと:これが意外にはっきりしない人が多かったです。何しに外国まで来たの? と疑問を持ってしまいます。これがないと、楽ではない研究生活は苦痛になってしまうと思います。たぶん、楽にできる研究なんて無いでしょう?

chromebook

日経パソコン2021年1月25日号にchromebookに関する記事がありました。特集1の「格安ノートの実力判定」の中の「注目のChromebookを比較検証」と「古いパソコンがChromebookに変身」です。
CloudReadyというOSを使うと、Windows向けのパソコンがChrome OS (Chromium OS) を動かせるようになるらしいです。必要なのはUSBメモリ(8GB以上)が1本だけとのこと。今のノートパソコンが古くてどうしようもなくなったら、試してみる価値がありそうです。

「数学ブックガイド100」を借りて

図書館から「数学ブックガイド100」という本を借りました。ところどころ、面白そうなところを探して読んでいる状況です。
「曲線と曲面の微分幾何」(小林昭七著)の紹介のところに次のような記述がありました。

言葉や数式で表現されていることを自分なりに絵を描いて理解できるかどうかが著者の意図を正しく読み取れるかどうかの鍵になっていたようである。(中略)必ずしも芸術的である必要はないが、正確な、上手な写生というのを小・中学校で十分練習したものは、対象物を細かい要素に分解したり、それを再構成したりする練習も十分行っている。図形に対するこういう練習を子供の頃にしっかりやってきたかどうかといったことがこの辺で数学の理解にはっきり影響しているように見えるのである。

シュタイナー教育の話で、子どもの頃にしっかり野原を歩いた経験を持っておくと、大きくなって数学が得意になるというような話を聞いたような気がしますが、本当に何がつながってくるのか、予想もつきませんね。私が大学の教養課程で取った「図学」も数学の幾何学を勉強するのに役立ってくれているのでしょうか? まだ、その恩恵を十分に感じるには至っていませんが。

緊急事態宣言を延長

私という一人の人間が見える範囲はそれほど広くないので、見えていない部分があるのかもしれませんが、今年に入ってから発令された「緊急事態宣言」の効果はないような気がします。朝の電車を見ても、週末の商店街を見ても、緊急事態宣言が発令される前と変わっているのかどうか、確信が持てません。この宣言が出されたことによって、医療現場に少しでも余裕が出てきていることを望みますが、実際のところはどうなのでしょうか。
それにしても、’最近は「非常事態宣言を発出する」という言い方が使われるようになりました。「発出」とは? こんな言葉は初めて聞いたような気がします。「非常事態を宣言する」「非常事態宣言を出す(発令する)」ではなぜだめなのかは分かりませんが、おかしな言葉が使われるようになったものです。

中島匠一先生の本

最近、中島匠一先生の数学の本を手にしました。「代数方程式とガロア理論」と「代数と数論の基礎」です。
前者はガロア理論に関して基礎からポイントがしっかりと記述されているような印象を受けました。400ページを越える本で、ガロア理論に関しては基礎が身につくのではないかと思いました。
後者は、前者の前半部分をまとめたものだそうです。「まえがき」によると、

  1. 予備知識なしで読めるように配慮されている
  2. 具体例をたくさん挙げている:抽象的な議論のもととなっている具体的なものを頭に浮かべることができるようになりそうです
  3. なぜそのような定義をするのか、なぜその定理・命題がありがたいのかを説明している:定義、定理、命題を考えた意図が理解できそうです

とあります。まだ中身を読んでいないのですが、この通りだとすると、本当にありがたいと思います。初めて代数を勉強するのにも、一通りやった後で、理解しにくかったところを復習するのにも役立ちそうです。また、後者の章末問題の解答が用意されていました(共立出版のHP)。
学習者、特に独習者にとってとても心強い同伴者になってくれそうだなと思いました。

代数方程式とガロア理論

代数と数論の基礎

  • title: 代数と数論の基礎
  • series:共立講座 21世紀の数学
  • author: 中島匠一
  • publisher: 共立出版
  • year: 2000
  • pages: 296
  • ISBN: 4-320-01561-4

オンラインでの数学授業

主にノートパソコンでオンライン授業をしていますが、やりにくいなあと感じるのは、白板に説明を書きながら、生徒の反応を確かめながら授業を進めにくいことです。何か上手な方法があるのかもしれませんが、今のところ、上手くいっておりません。
iPadなどタブレットでZoomを使えば、ペンで書くことにより、白板を使うような授業ができそうだと思っています。早いところ、確認しておかなければなりません。