eineblumeのブログ

日々感じたことを記していきます

高校の理科

最近、『日本の地下で何が起きているのか』(鎌田浩毅)という本を読み終わりました。日本の周囲のプレートの様子、地震、火山の噴火などについて説明してありました。そのような本筋のところではないのですが、「おわりに」というあとがきのところに目が留まりました。
「現在、高校生の大部分は『地学』を学んでいない。…(中略)…地学のリテラシー(読み書き能力)は中学生のレベルで止まったまま、という日本人が激増してしまったのだ」
とありました。我が身を振り返ってみると、当時は、

  1. 文系・理系は2年生の3学期から振り分け
  2. 1年生で地学1、生物1を勉強
  3. 2年生で物理1、化学1を勉強
  4. 2年の3学期から3年生で理系の人は物理2、化学2、生物2、地学2から2科目選択

という風に習っていたと思います。しかも標準単位数が、確か、全て3単位だったと思います。
今はどうでしょうか。

  1. 2年生から文型・理系を振り分ける
  2. 1年生で、基礎XX(XXには、物理、化学、生物、地学)から3科目程度履修(1科目2単位)地学を学ばない人多数
  3. 理系の人は2年生で、XX(XXには、物理、化学、生物、地学)から2科目履修(1科目3単位)

という学習パターンを見かけました。理科系の科目が窮屈になっている感じがします。気になるのは、

  1. 昔はすべての高校生が確かに、物理、化学、生物、地学をすべて少しは学んでいたのに、今は学「べ」なくなっている
  2. 1年生の基礎物理で力学をやるときには、まだ三角比を数学でやっていないのです(数学2)。分力の大きさを三角比を使わずに表現したりするのは大変なのではないかと思いますが、実際どうやっているのでしょう。また、ベクトル(数学B)や微積分(数学2)も習っていません
  3. 1年生で基礎化学を勉強するとき、指数、対数をまだ数学で勉強していません(数学2)。アボガドロ数とか、pHとかは、基礎化学ではやらないのでしょうか

私が高校生の頃、科目間の連携があまり良くないなあと思っていましたが、今はそれよりもさらにひどくなっているのではないかと思います。また、せっかく少し数学をやっていれば、定量的な評価などがやりやすくなり、興味を持てるのではないかと考えるのですが、そうなっていないのではないでしょうか。
私の想像が外れていれば良いのですが、どうなっているのでしょうか。