eineblumeのブログ

日々感じたことを記していきます

必修科目「地理総合」

2022年から高等学校で「地理総合」という必修科目が生まれるそうです。最近の高等学校で習う地理がどういうものなのかは知りませんが、私が受けた高等学校での地理の授業は「必要なのか」と思うような内容でした。
私が子供のころは、小学校3年生で自分の住む市、4年生で県、6年生で世界のことを勉強し、中学校1年生で日本の地理、2年生で世界の地理を勉強し、高等学校1年生で地理A(たとえば、工業について日本や世界の都市のことを学ぶ、小麦の生産について日本や世界のことを学ぶという、小学校、中学校の内容を横断的に習うような科目でした)を学びました。
でも、はっきりいって、本を読めばわかるような内容ではなかったかと思います。そして、それは往々にして、年月の経過とともに知識の価値は下がっていったと思います。
日本の社会科教育は何度も同じことを繰り返ししていただけのような気がしているのですが、違うのでしょうか? たとえば、歴史などで何が真実なのかをどうやって追求していけばよいのかということを体験していなければ、結局、誰かが本を書いたり、大きな声で発表したりしたら、それが正しいように感じてしまうだけではないでしょうか? もう、そういう教育に時間を掛けている暇はないと思います。
数学であれば、正しいとされていることがどのようにして作られてきたのか、直観に頼る部分が多かれ少なかれあるにしても、公理から推論をすることで命題や定理の証明をしていくということを経験することで体験できます。理科であれば、調べたいことを観察や実験をすることで正しいのか誤っているのかを決定することを体験できます。高校までの社会科では果たしてどうでしょうか?なぜ教科書に紹介されている事実が正しいと言えるのか、確認する方法を身につけて私たちは卒業しているようには思えません。