eineblumeのブログ

日々感じたことを記していきます

中島匠一先生の本

最近、中島匠一先生の数学の本を手にしました。「代数方程式とガロア理論」と「代数と数論の基礎」です。
前者はガロア理論に関して基礎からポイントがしっかりと記述されているような印象を受けました。400ページを越える本で、ガロア理論に関しては基礎が身につくのではないかと思いました。
後者は、前者の前半部分をまとめたものだそうです。「まえがき」によると、

  1. 予備知識なしで読めるように配慮されている
  2. 具体例をたくさん挙げている:抽象的な議論のもととなっている具体的なものを頭に浮かべることができるようになりそうです
  3. なぜそのような定義をするのか、なぜその定理・命題がありがたいのかを説明している:定義、定理、命題を考えた意図が理解できそうです

とあります。まだ中身を読んでいないのですが、この通りだとすると、本当にありがたいと思います。初めて代数を勉強するのにも、一通りやった後で、理解しにくかったところを復習するのにも役立ちそうです。また、後者の章末問題の解答が用意されていました(共立出版のHP)。
学習者、特に独習者にとってとても心強い同伴者になってくれそうだなと思いました。

代数方程式とガロア理論

代数と数論の基礎

  • title: 代数と数論の基礎
  • series:共立講座 21世紀の数学
  • author: 中島匠一
  • publisher: 共立出版
  • year: 2000
  • pages: 296
  • ISBN: 4-320-01561-4